日本有機地球化学会

東日本大震災によせて

会員各位


 このたびの東日本大震災で被災された会員の皆様、ご家族の皆様には、心からお見舞い申し上げます。このメッセージがお手元に届く頃は、3・11 からおおよそ3 ヶ月が経過し、緊急事態への対応から中長期的対応が問われる時期へと変化しているものと思われます。会員の皆様の研究上の支障、学生会員の皆様の卒業論文、修士論文、博士論文への取り組みへの支障、等が起こっていないか、心配しております。会員の皆様の中で、何らかの支援を受けたいというご希望がありましたら、何時でも結構です、本ホームページ右上のお問い合わせからご連絡下さい。ご希望に沿えるかどうかは分かりませんが、会員の皆様と協力して出来るだけのことはしたいと思います。
 福島での原子力発電所事故は今なお進行中です。原子炉はメルトダウンを起こしていたと報道されています。しかし、原子炉容器が破損している以上、単なるメルトダウンではなく、いわゆるチャイナシンドロームを起こしていることさえ考えられます。最悪と言えるときはまだ最悪では無いという言葉があります。事態が明らかになるにつれて、災害は深刻かつ長期に渡るものと思われます。このような事態のなかで、有機地球化学会として、なにかやれることがあるだろうか、必要であれば関連学会との連携も視野に入れて考えていく必要があります。
 有機地球化学会は、生命の起源、石油・石炭成因論、環境の3 つの分野が大きな柱になっています。今回の原子力発電所の事故は、我が国のエネルギー・環境のパラダイムが変化するきっかけになるかもしれません。このような社会構造のパラダイムシフトが起こるとき、長期的に見ると、一見社会と離れているように見える学問や研究という世界も大きな影響を受けます。学会として、研究者として、これから何を見、何を考える必要があるのか。大きな宿題をもらったような気がします。

 

日本有機地球化学会 会長

田上 英一郎
(2011年6月17日)

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